
この記事は、エンディングノートの書き方に悩む方向けの完全ガイドです。特に、専門家が書くべき10の基本項目を見本付きで分かりやすく解説しているため、何から書けばよいか分からない方でも、迷うことなく自分と家族のための大切な一冊を完成させることができます。
「終活」を考え始めたとき、多くの方が手に取るのが「エンディングノート」です。しかし、いざペンを握ると「一体何から、どのように書けばいいのだろう?」と手が止まってしまうことはありませんか。
この記事では、そんなお悩みを解決するため、エンディングノートに書くべき10の基本項目と、その具体的な書き方を見本付きで専門家が分かりやすく解説する完全ガイドです。なぜなら、多くの方が「何を書けばいいのか分からない」という点で筆が止まってしまうからです。この記事を読めば、迷うことなく、ご自身とご家族にとって本当に価値のある一冊を完成させることができます。
例えば、ご自身の財産に関する項目では、単に銀行口座の情報を羅列するだけではありません。残されたご家族が相続手続きで困らないための実用的なポイントも合わせてお伝えします。また、医療や介護の希望、大切な人へのメッセージなど、事務的な情報だけでなく、あなたの想いを伝えるための書き方のコツもご紹介します。
この記事を最後までお読みいただければ、エンディングノートの書き方に関するあらゆる疑問が解消され、「これなら私にも書ける」と、今日からでも安心して書き始められるようになります。
エンディングノートの作成は、終活の第一歩です。終活全体でやるべきことを知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。 終活でやるべきことリスト【完全版】始めるタイミングから進め方まで専門家が解説

エンディングノートとは?ご家族への想いを伝えるための大切な準備
エンディングノートとは、ご自身の情報や希望、家族への想いを書き記すものです。特に重要なのは、遺言書と違って法的効力がない点です。そのため形式にとらわれず、感謝の気持ちや思い出などを自由に綴ることができ、家族への「最後の手紙」として大切な役割を果たします。
エンディングノートとは、ご自身の情報や希望、そしてご家族への想いを書き記しておくノートのことです。もしもの時、残されたご家族が葬儀や各種手続き、判断に困らないようにするため、そして何より、普段は伝えられない感謝の気持ちを形として残すために作成します。
例えば、遺言書には書ききれないような「この料理のレシピを伝えたかった」「あの時の旅行は本当に楽しかった」といった心温まる思い出話も、エンディングノートなら自由に書き残せます。法的な効力を持つ遺言書とは別に、ご自身の「想い」を伝えるための大切な準備、それがエンディングノートです。法的効力がないからこそ、形式にとらわれず素直な気持ちや感謝を自由に綴れるのが、最大の魅力と言えるでしょう。
![万年筆と共にテーブルに置かれた、温かみのある雰囲気のエンディングノート。少し書き込まれている様子が見えると、読者が自分事として捉えやすい。]](https://admin-hikari.gsoholdings.tokyo/api/media/file/0022d5e0-471a-4a1b-b410-bcb1bc1c69a5.png)
エンディングノートの作成は、終活の重要なステップの一つです。終活全体でやるべきことについては、こちらの記事で詳しく解説しています。 終活でやるべきことリスト【完全版】始めるタイミングから進め方まで専門家が解説
エンディングノートと遺言書との違いは「法的効力」の有無

エンディングノートと遺言書の最大の違いは、法的な効力があるかないか、という点です。遺言書は、民法で定められた形式で作成することで、財産の相続などに法的な拘束力を持ちます。一方、エンディングノートにはそれがありません。
例えば、エンディングノートに「長男に全財産を譲る」と書いても法的な効力はありませんが、遺言書に正しく書けばその通りになります。しかし、エンディングノートには「なぜそうしたいのか」という理由や、ご家族への気持ちを詳しく書くことができます。これにより、相続をめぐる誤解やトラブルを防ぐ助けになることもあります。
このように、財産の分配など法的な指定は「遺言書」で行い、それ以外の希望や想いは「エンディングノート」で伝える、と役割を分けて考えることが重要です。言わば、遺言書が「法的な手続きのための書類」であるのに対し、エンディングノートは「家族へ宛てた最後の手紙」のような役割を果たします。両方を準備することで、手続きの負担と心の負担の両方を軽くする、より丁寧な終活が実現できます。
項目 | エンディングノート | 遺言書 |
|---|
目的 | 想いや希望を伝える、情報整理 | 財産分与など法的な意思表示 |
法的効力 | なし | あり(要件を満たした場合) |
形式 | 自由 | 民法で定められた形式 |
記載内容 | 自由(思い出、感謝、希望など) | 主に財産に関すること |
役割 | 家族への手紙、引継ぎメモ | 法的な契約書 |
【見本あり】エンディングノートに書くべき10の基本項目と書き方
エンディングノートに書くべき基本項目とは、もしもの時に家族が必要とする情報を伝えるための記録です。特に重要なのは、ご自身の基本情報、財産、医療・介護、葬儀などの希望を具体的に記すことで、残された家族の負担を減らし、ご自身の意思を確実に伝えられます。
エンディングノートには、主に10個の基本項目を記載します。これらの項目を網羅することで、もしもの時にご家族が必要とする情報を漏れなく伝えることができます。
ここからは、各項目について「なぜ書くのか」「何を書くのか」「書き方の見本」を一つひとつ詳しく解説していきます。まずは書きやすい項目からで構いませんので、ご自身のペースで一つずつ埋めていきましょう。

1. ご自身の基本情報|手続きの基礎となる大切な記録
まず最初に、ご自身の基本情報を正確に書き記しましょう。これは、死亡届の提出や銀行口座の解約など、あらゆる手続きで必要となる最も基礎的な情報だからです。
ご家族であっても、本籍地やマイナンバーといった情報を正確に把握しているとは限りません。いざという時に探す手間を省くためにも、公的な書類を確認しながら丁寧に記入することが大切です。
《記載する内容の例》
- 氏名(ふりがな)
- 生年月日
- 現住所・電話番号
- 本籍地
- マイナンバー(個人番号)
- 基礎年金番号
- 健康保険証・介護保険証の番号
- パスポート番号
- 運転免許証番号
これらの情報が一つにまとまっているだけで、残されたご家族の負担を大きく減らすことができます。
項目 | 記入例 |
|---|
氏名 | 光 出版(ひかり しゅっぱん) |
生年月日 | 昭和30年4月1日 |
本籍地 | 千葉県柏市〇〇町1-2-3 |
マイナンバー | 1234-5678-9012(保管場所:書斎の机の2番目の引き出し) |
基礎年金番号 | 1234-567890 |
2. 財産・資産に関する情報|相続を円滑に進めるために
預貯金、不動産、有価証券、保険といったプラスの財産から、ローンや借金などのマイナスの財産まで、お金に関する情報を一覧にしてまとめます。ご家族が財産の全体像を正確に把握でき、相続手続きを円滑に進めるために不可欠です。
財産の情報は、単に口座番号などを羅列するだけでは不十分です。ご家族が実際に手続きできるよう、「通帳や印鑑はどこに保管しているか」といった具体的な場所まで書き残すことが、本当の思いやりと言えるでしょう。
《記載する内容の例》
- 預貯金: 金融機関名、支店名、口座の種類、口座番号、おおよその残高、通帳・印鑑の保管場所
- 不動産: 所在地、名義人、権利証の保管場所
- 有価証券: 証券会社名、口座番号、保管場所
- 生命保険・損害保険: 保険会社名、証券番号、受取人、連絡先
- 年金: 基礎年金番号、加入している年金の種類
- ローン・借入金: 借入先、契約内容、残高
- クレジットカード・電子マネー: 会社名、カード番号の一部、解約の要否
負債も含め、お金に関する情報を正直に書き残しておくことが、後のトラブルを防ぐための第一歩です。
3. 医療・介護に関する希望|ご自身の尊厳を守るために
ご自身の意思表示が難しくなった場合に備え、延命治療や終末期医療、介護を受けたい場所など、ご自身の希望を具体的に記します。万が一、ご自身で意思を伝えられなくなった時、ご家族が「どうすれば本人のためになるのか」と判断に迷わないようにするためです。
「希望しない」という意思を明確に伝えておくことも、ご家族にとっては重要な判断材料になります。あなたの意思が尊重されることで、ご家族は「本人の望み通りにできた」と感じることができ、その後の心の負担が軽くなるのです。
《記載する内容の例》
- 延命治療の希望の有無
- 病名や余命の告知を希望するかどうか
- 臓器提供・献体の意思
- 介護を希望する場所(自宅、施設など)
- かかりつけ医、持病、アレルギー、服用中の薬の情報
この項目は、ご自身の尊厳を守るための、ご家族への大切なメッセージとなります。
4. 葬儀・お墓に関する希望|自分らしいお見送りのために
葬儀の形式や規模、お墓についての希望を書き記します。残されたご家族が葬儀の準備で悩む負担を減らし、ご自身の希望に沿った形でのお見送りを実現するためです。
誰に連絡してほしいか、あるいは誰には連絡してほしくないか、といった人間関係に関するデリケートな希望も、エンディングノートであればご家族にそっと伝えることができます。
《記載する内容の例》
- 葬儀の形式(家族葬、一般葬、直葬など)
- 宗教・宗派
- 喪主をお願いしたい人
- 訃報を伝えてほしい人(連絡先リスト)
- 遺影に使ってほしい写真の場所
- お墓の情報(所在地、管理者など)
- 納骨に関する希望
ご自身の希望を伝えておくことで、ご家族は安心して故人を偲ぶことに集中できるでしょう。
![[ポイント: 遺影写真の準備] 遺影にどの写真を使ってほしいか、具体的に指定しておくとご家族は大変助かります。「〇年の結婚記念日に撮った写真(アルバムの〇ページにあります)」のように、場所まで伝えてお](https://admin-hikari.gsoholdings.tokyo/api/media/file/069f8db6-e94b-40c5-a253-d1350a5b25a2.png)
5. 大切な連絡先リスト|ご家族に代わってご縁をつなぐ
ご親族はもちろん、特に親しかったご友人やお世話になった方々の連絡先をリストアップします。スマートフォンの連絡帳には多くの人が登録されていますが、ご家族から見れば、その人があなたにとってどれほど大切な存在なのか判断するのは難しいものです。
リストがあれば、ご家族が知らないあなたの人間関係を把握し、訃報を誰に伝えるべきか判断するのに役立ちます。
《記載する内容の例》
関係性を一言添えるだけで、ご家族は故人の交友関係を偲びながら、迷わず連絡を取ることができます。このリストが、あなたの大切なご縁を最後までつなぐ助けとなります。
氏名 | 関係性 | 住所・連絡先 |
|---|
山田 太郎 | 大学時代の友人 | 〒123-4567 東京都〇〇区... / 090-1234-5678 |
鈴木 花子 | 趣味(山登り)の仲間 | 〒234-5678 神奈川県〇〇市... / suzuki.h@example.com |
6. デジタル遺産について|見落としがちな現代の持ち物
パソコンやスマートフォンの中のデータ、SNSアカウント、契約中のサブスクリプションサービスなど、デジタル情報の情報をまとめます。これらは本人でなければ分からず、放置すると月額料金が発生し続けたり、大切な写真データが失われたり、個人情報がインターネット上に残ったままになったりするからです。
《記載する内容の例》
- パソコンやスマートフォンのロック解除方法(パスワードそのものではなく、ヒントや保管場所を記すのが安全です)
- 利用しているウェブサイトやSNSのアカウント情報(ID、パスワードの保管場所)
- 契約中の有料サービス(動画配信、ネットショッピングなど)の一覧と、解約・継続の希望
- 残してほしいデータ(写真、文書など)の保存場所
- 閉鎖・削除してほしいアカウント
見落としがちなデジタル情報の整理は、現代のエンディングノートに必須の項目です。
7. ペットに関する情報|大切な家族の一員のために
飼っているペットがいる場合、その子のための情報を詳しく書き残します。ご自身に何かあった後も、大切なペットが安心して幸せに暮らせるようにするためです。
誰に世話を託したいかはもちろん、新しい飼い主となる方がスムーズに愛情を注げるよう、ペットの性格や日々の習慣、好きなこと・嫌いなことといった「引き継ぎ情報」を具体的に記すことが大切です。
《記載する内容の例》
- 名前、種類、年齢、性別、誕生日
- かかりつけの動物病院の連絡先
- 普段食べている餌の種類や量
- 性格や癖、好きな遊び、嫌いなこと
- アレルギーや持病の有無
- お世話をお願いしたい人の名前と連絡先
大切な家族の一員であるペットへの最後の愛情表現として、詳細な情報を残しましょう。
8. 自分史・人生の思い出|あなたの生きた証として
これまでの事務的な情報とは少し異なり、ご自身の生い立ちから現在までの歩み、心に残っている思い出などを自由に綴る項目です。これは、ご家族があなたの人生をより深く知り、故人を偲ぶための大切な宝物になります。
特別な経歴や華々しい功績は必要ありません。「たいした話ではない」とご自身で思うような、日々の出来事や何気ない感情の積み重ねこそ、ご家族にとってはかけがえのない物語です。あなたが懸命に生きてきた時間そのものが、残された方々の心を温める光となります。
どこで生まれ、どんな子ども時代を過ごし、仕事や結婚で何を経験し、何を感じてきたか。楽しかったこと、苦労したことなど、心に浮かぶままに書き出してみましょう。この自分史を書き進める中で、「もっと詳しく物語として残したい」と感じるかもしれません。その想いも大切にしてください。
ご自身の人生をより深く、一冊の本として形に残したいとお考えなら、私たち光出版がお手伝いできます。 自伝・自叙伝をつくる|あなたの人生を、一冊の本に。
9. 家族や大切な人へのメッセージ|一番伝えたかった言葉
配偶者、お子さん、ご友人など、大切な方へ一人ひとりに向けたメッセージを残しましょう。面と向かっては照れくさくて伝えにくい感謝や愛情の言葉も、エンディングノートになら素直に記すことができます。
「ありがとう」「ごめんね」「愛している」といったシンプルな言葉でも、あなたの手で書かれた文字には、声に出すのとは違う重みと温もりが宿ります。光出版がお手伝いした自分史の中にも、ご家族への感謝の言葉を綴られた方が多くいらっしゃいます。その一冊が、時を超えて家族の絆を支え続けることを、私たちは何度も見てきました。
《メッセージの文例》
- 「〇〇へ。いつもそばで支えてくれてありがとう。あなたと一緒の人生で本当に幸せでした。これからも自分らしく、健やかに過ごしてください。」
- 「子供たちへ。あなたたちが生まれてきてくれたことが、私の人生の一番の宝物です。自分の信じる道を、仲間を大切にしながら歩んでいってください。ずっと応援しています。」
あなたが残した言葉は、残されたご家族の心を生涯にわたって支え続ける、何物にも代えがたい贈り物になるでしょう。
実際に自分史を出版された方々の、心温まるエピソードもぜひご覧ください。 出版事例|これまでにお作りした本 | 光出版
10. 遺言書の有無と保管場所
法的効力を持つ遺言書を作成しているかどうか、作成している場合はどこに保管しているかを明記します。エンディングノート自体に法的な拘束力はないため、財産分与などで法的な意思を確実に反映させたい場合は、遺言書が別途必要になります。
この項目を記すことで、ご家族が遺言書を確実に見つけ出し、故人の法的な意思を尊重できるようになります。
《記載する内容の例》
- 遺言書の有無
- 遺言書の種類(自筆証書遺言、公正証書遺言など)
- 作成年月日
- 保管場所(自宅の金庫、信託銀行、公証役場、弁護士事務所など)
遺言書の存在を知らせておくことで、エンディングノートと合わせて、あなたの意思をより確実に伝えることができます。
筆が進まない方へ。エンディングノートを無理なく書くためのコツ
エンディングノートを無理なく書くコツとは、完璧を目指さず、書きやすい部分から少しずつ進めることです。特に、簡単な項目から始めたり、年に一度見直す日を決めたり、家族に相談したりすることで、負担を感じずに続けられます。
「エンディングノートを準備しよう」と思っても、いざペンを手に取ると何から書けば良いのか分からず、手が止まってしまう方も少なくありません。

エンディングノートは、完璧を目指さず、ご自身が書きやすいところから少しずつ進めるのが挫折しないためのコツです。なぜなら、一度にすべての項目を埋めようとすると大きな負担に感じてしまい、途中で書くのをやめてしまう原因になりがちだからです。
まずは、以下の3つのポイントを意識して、気軽な気持ちで始めてみましょう。

- 書ける項目から手をつける まずは、ご自身のプロフィールや趣味、好きな食べ物、ペットのことなど、楽しみながら書ける簡単な項目から始めてみてください。難しい項目は後回しにして、まずは「書く」という行為に慣れることが大切です。
- 年に一度、見直す日を決める エンディングノートは、一度書いたら終わりではありません。ご自身の状況や考え方は時間とともに変化していくものです。そのため、年に一度、ご自身の誕生日や結婚記念日、年末年始など、決まったタイミングで内容を見直す日を設けるのがおすすめです。定期的な見直しを前提にすれば、最初から完璧に書く必要はないと気楽に考えられるようになります。
- 一人で抱え込まず、家族に相談する 一人で書くのが難しいと感じたら、ぜひご家族に相談してみてください。「こんなことを書こうと思うんだけど、どう思う?」と話を聞いてもらうだけでも、頭の中が整理されて筆が進むことがあります。
特に、ご家族にインタビュアーになってもらい、質問に答える形で話を進める方法は非常におすすめです。話すことで記憶が整理され、ご自身では思いもよらなかった大切な思い出が蘇ることも少なくありません。これは、私たち光出版が大切にしている「話すことで記憶を紡ぐ」というプロセスにも通じる方法です。ご家族との対話を通じて、あなただけのエンディングノートを無理なく作り上げていきましょう。
もしご家族への相談が難しい場合や、専門家のサポートを受けながら想いを形にしたいとお考えでしたら、お気軽にご相談ください。 お問い合わせ|ご相談は無料です
ノートの保管場所と注意点|想いを確実に届けるために
エンディングノートの保管は、安全性を保ちつつ家族が見つけられる場所を選ぶことが大切です。特に重要なのは、隠しすぎて誰にも発見されない事態を避けるため、信頼できる家族に保管場所を必ず伝え、年に一度は内容を見直して情報を更新することです。
エンディングノートは、安全かつ、ご家族が見つけられる場所に保管することが重要です。せっかく想いを込めて書いても、いざという時に見つからなければ意味がありません。また、銀行口座やパスワードといった重要な個人情報が含まれるため、誰にでも見られるリビングのテーブルなどに置くのは避けるべきです。
「見つけてもらうこと」と「安全に管理すること」。この2つのバランスが、エンディングノートの保管場所を決める上での大切なポイントになります。
おすすめの保管場所は、仏壇の引き出しや、いつも使っている書類棚など「家族が知っているが、普段は他人に見られない場所」です。鍵付きの机の引き出しなども良いでしょう。

ここで注意したいのが、「厳重に隠しすぎて、誰にも見つけてもらえなかった」という本末転倒な失敗例です。「大切なものだから」と金庫の奥深くにしまい込み、誰にも場所を伝えなかったために、亡くなった後もノートの存在にさえ気づかれなかった、というケースは少なくありません。
このような事態を避けるために、必ず信頼できるご家族に「エンディングノートを書いて、〇〇に置いてある」と伝えておきましょう。伝える相手は一人だけでなく、例えば子どもが複数人いる場合はそれぞれに知らせておくと、より確実です。

また、エンディングノートは一度書いたら終わりではありません。連絡先や預貯金の状況、そしてあなた自身の気持ちも時間と共に変化するものです。年に一度、ご自身の誕生日などをきっかけに内容を見直し、情報を更新することをおすすめします。
保管場所を共有し、定期的に情報を見直す。この2つを心掛けることで、あなたの想いは確実に大切な人に届き、残されたご家族の助けとなるでしょう。
エンディングノートの作成は、終活全体の第一歩です。やるべきことを網羅的に確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。 終活でやるべきことリスト【完全版】始めるタイミングから進め方まで専門家が解説
エンディングノートで伝えきれない想いは、一冊の本(自伝)に
エンディングノートで伝えきれない想いは、自伝として出版する方法があります。自伝とは、人生の歩みや価値観を次の世代へ伝える「物語」です。特に重要なのは、専門の編集者に「話すだけ」で本が作れるため、文章を書くのが苦手な方でも安心して自分の物語を形に残せる点です。
エンディングノートを作成し、ご自身の人生を振り返る中で、「これだけでは伝えきれない大切な物語がある」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。楽しかった思い出、乗り越えた困難、ご家族への感謝など、決められた項目だけでは書ききれない想いが溢れてくることもあるでしょう。
その大切な想いや生きてきた証を、より深く、美しい形で次の世代へと受け継ぐ方法が、ご自身の自分史や自伝を本として出版することです。
エンディングノートが、万が一の時に必要な情報を整理し手続きを円滑にするための「記録」だとすれば、自伝はご自身の人生そのものを描き出す「物語」と言えます。人生の歩み、大切にしてきた価値観、そして未来を生きる世代へ伝えたいメッセージを、一冊の本に込めることができるのです。

「でも、自分で本を書くなんて難しそう…」と思われるかもしれません。ご安心ください。私たち光出版では、ご自身で原稿を書かなくていい、新しい本の作り方をご提供しています。経験豊富な編集者が、何度もお話をじっくりと伺いながら、あなたの言葉や想いを丁寧に紡ぎ、世界に一つだけの本を創り上げます。あなたがすることは、ただご自身の人生について「話すだけ」です。
光出版の自伝制作サービスについて、さらに詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。 自伝・自叙伝をつくる|あなたの人生を、一冊の本に。
もしご自身の人生が一冊の本になることに少しでもご興味をお持ちいただけましたら、まずは無料相談で、どのような本が作れるのか、私たちにお話をお聞かせください。
まとめ

エンディングノートとは、万一の際に家族の負担を減らし、自身の想いを伝えるためのものです。特に重要なのは、最初から完璧を目指さず、書きやすい項目から少しずつ始めることで、今をより良く生きるための準備と捉えることです。
この記事では、エンディングノートに書くべき10の基本項目と、その書き方や注意点を解説しました。
エンディングノートは、もしもの時にご家族の負担を減らすだけでなく、ご自身の人生を振り返り、大切な人へ感謝を伝えるための素晴らしい機会となります。終活の一環として、あなたの「想いを残す」大切な準備です。
書くべき項目は多岐にわたりますが、最初からすべてを完璧に埋めようと気負う必要はありません。まずはご自身の基本情報や、ご家族へのメッセージなど、書きやすいと感じる項目から少しずつ手をつけてみてください。
あなたの想いが詰まった一冊は、残されたご家族にとって、きっとかけがえのない宝物になるはずです。エンディングノートの作成は、終わりを考えることではなく、今をより良く生きるための、そして大切な人への愛情表現です。
そして、その想いをさらに深く、確かな形にしたいとお考えの際は、いつでも私たち光出版にご相談ください。